2019-01-01から1年間の記事一覧
※珍しく真面目だよ、でも前半はやっぱりいかりゃく ※ギャグとシリアスが反復横跳びする パランティアでウィンクルムと出会い、互いに飲み交わした次の日の夕刻。忘れ水の都へアルザス達を告白させに行ったり、バザーでいい感じに儲けたりと、最近真面目に仕…
←前 「…………」「…………」 書物区では、2人の冒険者がにらみ合っていた。ある品物を、同時に掴んだ。たった、それだけのあるある光景。バーゲンセールにおばちゃんが群がり、たまたま一つの服を二人同時に掴んでしまった、まさにそんな光景。それだけなのだが、…
※うちよそ交流会です ※大変明るいお話 忘れ水の都でリア充の爆誕を見届け、カモメの翼が鳴海亭に帰ってきた2日後のことだった。そろそろ真面目に依頼をこなすか、と依頼の束をぺらぺら捲っていると、明らかに依頼の紙ではないものが混じっていた。それが目…
※完全にギャグ&お砂糖回※アルアス……アスアルだよ 仲間の勢いというものは凄いものだ。アルザスは、痛感していた。忘れ水の都。静かな山間にある古都で、水が綺麗で自然豊かな場所としてひっそりと知られている。この場所を仲間にチョイスされたのは、純粋に…
※ハロハナのお話なので、カモメやリプレイ関係ないです ―― あぁ、また死ぬんだと、思った 瑠璃色に染まる視界。ゆりかごのように揺れる波。そこは海だったけれど、私の知る海ではなかった。冷酷で、熱のない、生命の気配が感じられない、私の知らない海。 海…
※突然壊れるシリアス ※途中まではまともなお話 鮮血を敷いた路地を、左へ右へおもむろに、しかし鋭く目を這わせながらアルザスは考えていた。冒険者になってから、どれだけの月日が経ったのだろう。ついこの間の気もするし、長いことやっている気もする。カ…
←前 「もう大分落ち着いたか?」「あぁ、すまない……迷惑をかけた。」 悠久の風亭にアルユを連れてきてから3時間ほど経ち、アルユが目を覚ます。すでに日は傾き始めていた。戻るなりベッドに寝かせ、暫く休むように促すとそのまま寝息を立て始めたので、すぐ…
←前 悠久の風亭からさほど離れていない路地裏。その中を駆ける1人の女性に、5人のチンピラ。女は金色の髪をしており背が高く、綺麗な蒼色の瞳をしていた。首から下げた大きな十字架と、前髪で左目が隠れていることが特徴だろうか。 「く―― はぁ、はぁっ………
※外伝3を先に読むこと推奨(読まなくても大丈夫) ※大分改変しています。というかほぼオリジナル回 ラドワが宿に戻った次の日。ラドワは隅っこのテーブル席にアスティ、カペラ、ゲイルを招集する。アルザスも呼びたかったのだが、魔力の消耗が激しいのか、…
←前 夜10時頃。2人共眠りにつき、部屋に一切の光源はない。耳を澄ませば2人の寝息が聞こえてくる、それだけの空間だ。辺りに他に人は住んでおらず、特に警戒するようなこともない。だから、これから起きることを油断だとは、とても誰も責めることができ…
※今ザス君、アスティちゃん、ロゼちゃん、ラドワさんのみ ※めっちゃ雑にぽいっと置いてるだけだぞ ・アルザス ・アスティ ・ロゼ ・ラドワ
※なんか前半変なギャグが多いけどシリアスだよ※完全オリジナル回だよ ―― これはカモメの翼が結成されるときのお話 リューンよりずっと北へ北へ進んだところにある海辺の村。田舎の細々とした、のどかで慎ましい暮らしがそこでは行われていた。よそ者に対して…
※小話は『かっとなって書いた、本編にないかもしれないお話』です。IFかもしれないしずっと遠い先の未来かもしれない。※外伝3を先に読むことをオススメ※本編クリアしてないと分からないぞ 誰の言葉だっただろうか。夢は醒めるもの。夢は忘れるもの。され…
←前 ぐるり、円を描くように続いている洞窟はそれぞれ丁度東と西に当たる部分から通路が伸びている。東の方へ向かうと魔物の像があった。耳が長く翼が生えており、蒼色の瞳をした今にも動き出しそうな石像である。大体こういうものは襲ってくるのが相場だ。 …
※相変わらず緊張感がないよ※前半はまたうちの世界観説明 「あ~~つ~~い~~……」「何なんでしょう、この暑さ……」 開幕の緊張感のないカモメの翼たち。つい昨日は寒いくらいの気温だったというのに、突然の猛暑が猛威を振るっていた。明らかなまでの異常気…
※最早うちの世界観説明だよ ※覚えておくと今後リプレイが読みやすいかも程度なので覚えなくていいよ 「……ここが最下層、ね。」 ラドワは一人、階段を下りていた。正確には自分ともう一人、鎧の男。ここはリューンにある監獄。そこへラドワは一人でやってきて…
←前 「ジェミー!戻ったよ~~!!」 遺跡を後にし、ジェミーが待つ地上の店頭へと戻ってくる。しかし、そこには誰もおらずしぃんと静まり返っていた。一体ジェミーはどこへ?その疑問はすぐに解決されることとなった。 「うはははははははは!!待ちわびた…
リプレイ内で出てきた主要人物まとめです。 おまけ程度の代物なので、興味ある方はー、くらいの感覚で。 ■オルカの背鰭 オルカの背鰭の目的:海竜の願いを遂行すること。つまりは、竜災害をもう一度引き起こし、それを北海地方のみと言わず全土にもたらすこ…
←前 階段を降りた先は、一面に薄い霧の立ち込めた遺跡だった。視界の妨げになるほど濃くはないが、道の奥は乳白色にけぶっていて、先を見通すことはできなかった。慎重に探索をしながら遺跡調査を行っていく。大した罠はなく、入り口に侵入対策用の罠と鍵が…
※『Story of Lost Artifact』という定期ゲームにアルアスを投下させてたので、この時間軸に合流させます ※ほぼずっとギャグ。無駄に長い ―― 随分と長い夢を見ていたような感覚だった アルザスとアスティは、この日同時に起床した。日が昇ってしばらくした時…
※終始ほのぼののゲイカペ回 ※緊張感なんてどこにもなかった 「隣町まで薬草の買い出し。期限は半日。報酬50sp。」「却下。」「下水道の定期点検。期限は1日。報酬100sp。」「却下。」「ボディビルインストラクターの助手。期間は一か月。日当80sp。完璧な筋…
※終始ほのぼののロゼラド回です ※かなり短いよ 「今、あなたは洞窟の中にいます。」「…………は?」 これはオルカの襲撃があってから2日後のこと。つまり、アルザスが依頼を受けて出かけた次の日の出来事である。岩を投げられ直撃したゲイルと比べ、胸を一突き…
←前 次の日の朝。アルザスとアスティは、再びメジエに跨り道を行く。メトウラ山へは順調に近づいてきていた。特に戦闘も発生せず、穏やかな夜を明かすことができた。とはいえ、見張りをするでもなく勝手にアスティは寝てしまったので、申し訳なさそうにして…
※アルアスお砂糖回だよ。シリアスありのほのぼのかな ※改変可所が多めだよ 「……ということだ。ロゼはしばらく休んでいるように。」「えぇ、あたしも無理するつもりは全くないし。2、3日はおとなしくしておくわ。」 オルカの背鰭との接触から2日が経った。…
※オリジナル回&R-15な内容だから気をつけてね ※わんころはそういう文章ちからは皆無だぞ!! ―― オルカの背鰭からアスティを取り戻した夜のお話 雨は随分と小降りになっていた。この調子で雨が上がれば、明日には太陽を拝むことができるだろう。ロゼはまだ…
←前 次の日。朝になってもラドワは起きてこない。ロゼの容態は思ったより良くないのかもしれない。このまま起きなければ……そんなことを考えて、アルザスは首を横に振った。ノックして、部屋に入る。朝食を届けろとは聞いていないが、部屋から出てこないとい…
←前 「そんなに怖がることなんて何もないのに。僕だと、不満かい?」 薄暗い部屋の中で、男は全身ぐっしょりと濡れていた。だというのにくすりと笑ってその水を払う。勿論その動きで完全に払いきることはできない。ベッドにはアスティが仰向けに押し倒され、…
※オリジナル回。冗談なしにでらくそ重たいよ ※色んな意味で不快になっても責任取らないよ ※キリいいところで分割したら長さがバラッバラ その日は叩きつけるような雨が降っていた。朝から土砂降りだったものだから、この日は依頼を受けずに休日とすることに…
←前 演劇当日。想像以上の人の多さに驚きながらも、カモメ達は群れからはぐれることなく、まっすぐに飛んでいく。互いに見合わせ、こくり頷いた。 「成功させることは勿論だが、妨害者を捕まえることも忘れてはいけない。どこで仕掛けてくるかは分からないが…
※前半が病気、オリジナル要素多め ※終始コミカル調 「アスティ、ちょっといいかしら?」「はい、何でしょうか?」 スティープルチェイスでハセオの優勝によるお祝いが行われ、アルザスがソウを送っているとき。宿ではロゼがアスティに話しかけた。少々真面目…