海の欠片

わんころがCWのリプレイ置いたり設定置いたりするところです。

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わんころがCWと自創作関係についてあれこれ置いとく場所だぞ! メインコンテンツ ■CWリプレイ カモメの翼 カードワースのリプレイ集。「オリジナル要素とネタバレ満載」で、「全てを通して1本のストーリーになる」タイプのリプレイです。緊張感は飾り。 ■C…

アルカーナム2周年記念の小ネタ記事

※メタメタしてます※この内容自体は全年齢で問題ないんですが、この記事のきっかけがR-18有償依頼が元なので話の内容はお察しください※大本になりましたその小説は椎平 蛙様より執筆いただきました。この場を借りてお礼申し上げます※アイコンはいつもの通りル…

天威無縫 15話「変調」

←前日が沈むと同時に眠る白いカラスは、日が昇ると同時に目を覚ます。寒さを感じないうららかな陽気の中、カーテン越しの柔らかな朝日が目にかかればぼんやりと意識が浮上する。気だるげに大きな欠伸を一つし、ゆっくりとした動きでベッドから降りた。(……昨…

天威無縫 14話「追憶」

←前試験を終え、ロビーでサヴァジャーの証となるピンバッジを受け取る。これを所持しておくか、衣服の内側に着けることが義務付けられている。内側に身に着けるのは、戦闘中に引っかけてしまったり攻撃を受けて紛失する事故が多々起きたからだ。かつては紛失…

天威無縫 13話「雨翔」

←前サヴァジャー試験当日。この日は雨で、あちこちに水浸しができている。さあぁと振り続ける雨は強くはないものの、いたずらに仕込まれる泥濘みは天然のトラップだ。今日も過行く人の足を、車輪に手をかけ、彼らに土と水の洗礼を与えていくのだ。雨は火属性…

天威無縫 12話「神話」

←前フィリアと決闘をした後、治療しきれなかった怪我はヒーラーや医師にはかからずに市販薬で応急処置を行った。クジャクの医師の件があり、例えララテアだけが見てもらう場合でも何かしら不都合が出るかもしれないと考えた。警戒しすぎても仕方はないが、少…

天威無縫 11話「兎闘」

←始まりは収穫を終え、喜びを祝うための娯楽の一つとして始まったと言われている。稲作に使われていた牛から闘牛に特化した牛が交配されるようになり、そうして現在では人が獣としてぶつかるようになった。ルールは単純。武器を使わず、己の肉体と野性だけを…

天威無縫 10話「天風」

←前カルザニア王国に到着し、一週間が過ぎた。あれからは特に目立った問題は起きておらず、闘技場の利用者と戦い資金稼ぎを行っている。大会が行われていなくとも、闘技場ではサヴァジャー同士が日々闘うために利用している。来場した者と1対1で試合を行う場…

天威無縫 9話「憧憬」

←前 その日の夜。コルテがララテア達を見つけた頃には日は沈みきっており、ララテアがクレアを背負った状態での再会となった。お互いに情報を共有しながら、暗くとも街灯で明るい街並みを歩いていく。昼間より少し気温は下がるが、肌寒いとは感じない過ごし…

天威無縫 8話「価値」

←前 一方、カルザニア王国リュビ区の時計塔の屋根。『天女の悪戯サンライト・ヴェール』で2人の姿を消してから、クレアがララテアを抱えて空を飛んでここまで連れてきた。姿も消しているのでまず見つからないだろうと、コルテが片付けてくれるまでの間やり…

天威無縫 7話「強欲」

←前 「ここあたしのかかりつけ医さんがいるところ。チューナーさんでもあるから、サヴァジャーの診断もしてくれるよ」案内された場所は細い道を10分ほど歩いた先にある、町医者とさほど変わらないほどの規模の病院だった。治安が悪くなりがちな裏通りにこそ…

天威無縫 6話「方針」

←前 おおよそかつてのドイツに位置する、カルザニア王国。スペインの文化であった闘牛や、古代ローマの闘技場の文化を取り入れ、人間同士が戦う文化を築いた。この世界の『当たり前』を先駆けて取り入れ秩序としたこの王国は、今や世界規模で人間の生活基盤…

天威無縫 5話「旅路」

←前2日治療を受け、3日目の朝。クレアの様子を確認すると、まだ身体は痛むが出発できるとのことだった。いよいよピュームを離れ、カルザニアへと向かう日が来たのだ。元々雨の少ないカルザニア地方は今日も快晴だ。3人は必要最小限の荷物を纏め、旅路に出る…

天威無縫 4話「準備」

←前 陽の力を主とする者は、太陽の光を浴びていた方が傷が早く治る。クレアの申し出により、ララテアは外で朝食の準備に取り掛かった。ベースキャンプに応急処置のための道具を確認したものの、ワシの攻撃で使える状態ではなかった。ベッドの代わりとして使…

天威無縫 3話「夜明」

←前 「人のおうち壊しといてよく言うよね」サヴァジャーとして、すぐにでもモンスターを倒しに行かなければ。使命感は確かに抱いていたが、ララテアもコルテも立ち尽くしていた。アルテはヒーラーであり、サヴァジャーではない。戦いの心得はないが、二人を…

天威無縫 2話「予兆」

←前 「野性カルテ、P5 L-α Crow。 常時異形化が見られるほどの強い野性。それも、これはアルビノと呼ばれる変異種。今回は珍しい人を拾ってきましたね」「俺がそんな何度も人を拾ってくるみたいに言うなよ。確かに2回目だけどさ」村に戻り、自室で少女を寝…

天威無縫_設定

重要なネタバレを含まないタイプのキャラ設定です(少量のネタバレはあり)。ララテアラフ、アウロララフ、キャラクター絵(CW札絵サイズ)はルルクスさんです。他キャラデザインはわんころです。 ■1章から登場 メインキャラ ララテア・ラウット野性:R3 F-R…

獣化世界(天威無縫) 世界観

■更新履歴・項目「詠唱」の追加■はじめにこの世界観でキャラクターを作り、定期ゲームに投下することを許可しています。その他、この世界観を利用して何かしらの創作をする場合はわんころまでご一報ください。基本おっけー出します。■ざっくりとした世界観現…

自創作『天威無縫』 一覧

この世界観を定期等で使うことをOKとしています(定期は報告任意、他にこの設定を使用する場合は一報ください)。そのため用に世界観設定を置いているだけなので、読まずに本編に入っても問題ありません。同時に先に読んでも本編のネタバレにはなりません。…

天威無縫 1話「邂逅」

西暦2800年と少し。この世界には、かつては何の力の持たない人間が暮らしていた。人間は優れた知恵を持っており、それを武器にすることで爪や牙を持つ野生動物を狩り、弱肉強食の理から外れた動物として君臨していた。しかしある日、魚や虫といった生き物も…

自創作 運命の天啓アルカーナム 一覧

多分そのうちコンテンツが増えるかもしれない。 ―設定等― ・運命の天啓『アルカーナム』あらすじ ・運命の天啓『アルカーナム』キャラ容姿 ・運命の天啓『アルカーナム』キャラ設定 Ⅱ Ⅷ ―小話― ・小話『人の心はからくり仕掛け』(2022年11月シマ後日談の後…

CWロード禁止依頼ランダム宿『運命の天啓亭』 一覧

こちらのコンテンツは「レギュレーション」を読むことをお勧めします。キャラロスが含まれますので、苦手な方はご注意ください。 ―設定等― ・レギュレーション ・キャラ設定 ・ラフ画集 ① ―プレイまとめ― ・まとめ1~7 ・幕間1 ・まとめ8~14 ・まとめ…

CWリプレイ『カモメの翼』 一覧

以下、リプレイは ・オリジナル要素いっぱい・真面目に冒険しない・ギャグとシリアスの寒暖差が酷い・ネタバレしかないのでプレイ後に読むこと推奨 でお送りしております。 (※はオリジナル回だよ) ― 第一章 旅の始まり ― 1話『ゴブリンの洞窟』1 2話『…

ラフ画集①

1周年のときに有償依頼で描いていただいたものを(今更)纏めました。どちらも掲載許可はいただいております。感謝!! ■ルルクスさん ■うつぎさん

アルカーナムレポート『Ⅱ THE HIGH PRIESTESS』

※これはライト版アルカーナムでお送りします。現代にアルカーナムの作成者、シャルルを呼んで各アルカーナムに会わせて対談式で各キャラを掘り下げていこうという試みです。完全にギャグ時空でお送りします。特定の定期に出したキャラは、その特定の定期後の…

教会組邂逅話『茨抜く鳥、歌ったならば 第4節』

←前 -『第4節 駒鳥の交響曲』- 私は人間でないことを隠していた。このまま隠しておけるだろうと思っていた。人間の心も理解して、人間のように振る舞い暴かれることはなかった。誰も人間が人ならざる者だと疑いはしなかった。しかし、私は一つ失念していた…

教会組邂逅話『茨抜く鳥、歌ったならば 第3節 下』

←前 初めて人を殺した日のことは、今でも覚えている。ティカが、あなたはこのようにした方が気に入ると思いましたのでぇ、と対象を縛り上げ、声を出せない状態にしてこちらに差し出してきた。自由に殺してどうぞ、うっかり逃げられたらいい感じにします、と…

教会組邂逅話『茨抜く鳥、歌ったならば 第3節 上』

←前 ―『第3節 災禍の目覚め』― 嗚呼、何故。何度私はこの世の不条理を恨んだだろう。何でもない会話をする。笑顔を浮かべ幸せに暮らす。社会を築き共に時間を過ごしていく。それは全て健常者の特権だ。昔からだ。顔が怖い。もう少し自然にすれば。不細工。…

教会組邂逅話『茨抜く鳥、歌ったならば 第2節 下』

←前 子供は教会で保護し、私たちで面倒を見ることになった。怪我はテラートが治したが、空腹による衰弱は解決していない。長期的な暴力を受けていた様子も見受けられたので、精神的な問題も抱えているだろう。独り立ちできるまでゆっくり付き合っていくこと…

教会組邂逅話『茨抜く鳥、歌ったならば 第2節 上』

←前 ―『第2節 死神の逃亡』― 生まれたことを罪だとされた。私など生まれてこなければよかったと何度も何度も怒鳴られ、殴られ、蹴られた。両親は仲が悪く、常にお互いに怒鳴り罵り合っていた。耳を劈くヒステリックな声を聞かなかった日はない。そんな二人…