海の欠片

わんころがCWのリプレイ置いたり設定置いたりするところです。

アルカーナム2周年記念の小ネタ記事

※メタメタしてます
※この内容自体は全年齢で問題ないんですが、この記事のきっかけがR-18有償依頼が元なので話の内容はお察しください
※大本になりましたその小説は椎平 蛙様より執筆いただきました。この場を借りてお礼申し上げます
※アイコンはいつもの通りルルクスさんより!

 

 

 

「……」

「……」

「それじゃあ第一回、『エヌとティカがそっち方面にあれそれされたので、どっちの方が罪が重かったか決めよう裁判』を行います」

「帰っていい?」

「まだ始まって1言だぞ」

「なんだよこの企画!! こんな頭のおかしい内容が2周年!? 何考えているんだ君たちは!!」

「1周年のときは裏でエヌが酷い目にあっておって」

「2周年のときは裏でティカが可哀想なことになっちゃったものね」

「その責任を僕にまで押し付けるな! 君たちと違って僕は今回が初めての出番なのだが!? 俺のことが可哀想だとは思わないのか!?」

「違うぞ、コンティ」

「可哀想で愉快だからわざわざアイコンを有償依頼で準備されてこれが出来上がっているんだぞ」

「いやだーーー!! 帰るーーー!! おうち帰るのーーーーー!!」

 

 

 

 

 

「というわけだ。俺は『正義』の大アルカナにより審判の補佐をすることになったヴェレンノだ。正直俺より可哀想なやつがいるせいで物凄く心が晴れ晴れしている

「そして俺が『審判』の大アルカナによりこんな頭のおかしい裁判の進行役になった、コンティトゥだ。コンティと呼ぶがいい。
 すぐに死んで印象がないままこうして出番を得たせいで、一人称が『俺』と『僕』、二人称が『お前』と『君』でブレッブレの人間だ。よろしくしたくないから帰らせてくれ

「……被害者のエヌ」

「私もかなり被害者ですが。あ、ティカです」

「エヌを弁護するオクエットだ」

「ティカを弁護するテラートよ」

「すでになにこれ」

 

 

 

「ところで確認しておかなくてはならないことがあるからな。これを確認するために30分は時間を費やしたからよーく聞け」

 

はてなブログは、青少年を含めてさまざまな人が利用します。過度に性的な描写や残酷な表現、暴力的な表現、配慮にかける表現は控えてください。』
『ただし、内容や文脈から、わいせつな興味を喚起したり宣伝を目的とするものではなく、記事内に直接的な性表現を掲載しないといった配慮があり、社会的、文化的な文脈での紹介にとどまると判断できる場合、公開停止や利用停止の対象とはしない場合があります』
はてなブログガイドラインより引用

 

「というわけだ。グレーを攻めすぎるな、そして露骨な表現もしないように。いいな?」

「はーい」

「全員に直接的な文章を口にするな、と警告したところで一つ言わせてくれ」

「そこまでしてこれやりたいか!?!?」

「本当ですよ!!」

「帰らせてよ!!」

 

 

 

「というわけで、エヌの罪状から見ていくぞ。こいつが何をやらかしたか。正直僕は死ぬほど興味ない

「こほん。テミシャという幼い少女に捕まり、スライム漬けにされ、洗脳をくらい、幻覚で合意なしに行い、その後洗脳を受けるままにテミシャにいいようにされ、紆余曲折あった末彼女は亡骸になったが洗脳は解けず、洗脳のまま亡骸にまで手を出し、最終的にはオクエットが手を下してやってめでたしめでた」

「無理だよ!! こんな卑猥以上に惨状な目に遭ってるやつをどうぼかして言えっていうんだよ僕に何を言わせるんだよ!!」

「言う方の身にもなれよ!! 何が悲しくっておっさんのそういうコンテンツを口にしなきゃいけないんだよ!!」

「頑張った頑張った」

「うううぅぅ……」

「やめろ照れるなそういうとこだぞ!! そうやって照れるから成人向けコンテンツに利用されるんだぞ!! もっと堂々としろ陰気でじめじめしてキノコを生やすな!!」

「そうだ、もっと言ってやれ。如何せんエヌは自信がなさ過ぎる。そのようなことではアルカーナムの一番の魔術師だとは到底名乗れぬぞ」

「少なくともアルカーナムの一番の魔術師とは思っていないしそれはそれとして君は一度取られたというのに心の傷が無さ過ぎる。見失った人の心を見つけにくいものだと諦めないで机の中も探してくれ」

 

 

「で、ティカの方は」

「失った主神を再び蘇らせるために、肉体を入れ替えられ子種を埋め込まれ、実質洗脳を受けたようなもので、その後テラートにより治療をしてもらった、と」

「凄いな、さっきの罪状と比べると遥かにマシに聞こえる」

「散々な目に遭いましたけどねぇ!!」

「あと少し助けるのが遅かったら本当に壊れちゃっていたわよね。間に合ってよかったわ」

「確かにそう書けば聞こえはエヌよりはるかにマシになるが……」

「この話のエグい部分は、えー……、…………」

(いい言い換えが思いつかない)

「未経験のまま主神の元を宿しちゃったことよねえ」

アウトのチキンレースが始まったな……いやこれなら白か? 本当に? 起きた出来事が酷すぎて罪状の確認だけでも頭がおかしくなりそうだ」

 

 

 

「ところでこの話における罪ってなんだ?」

「そりゃあ、どっちの方が教育によくないか、だろ」

「絵面的に断然エヌだろ」

「い! 異議あり!! 僕の無理やり!! 被害者!! 無理やりされたの!!」

「無理やりされたかもしれないが無理やりしたのも君だ」

「ただでさえ子供は今時やばいのに、手を出したら一発でアウトなんだよ。ほら、一緒に動物病院に行こう? 狂犬病ワクチンを打ち直そうな」

「僕たちの時代にそんなものはないし人狼を犬扱いするな!」

「こちらは真面目に異議を唱えるぞ」

「はいなんだねオクエット」

「エヌが襲われることになったのは宿の外であり、人知れぬ廃墟であった。誰の迷惑にもなってはおらぬ」

「現在進行形で僕の迷惑になっているが、それで?」

「ティカが治療していた場所を思い出してみよ」

「宿の中であれだけ叫べば聞こえるぞ」

「ッ…………」

「まあ……」

「聞こえ……」

「たか? あの話って僕やヴェレンノって生きてるか? 死んでなかった?」

「もうそろそろどこの時空で俺達が生きているのか分からないよな」

「そもそも私たちの話って、正史だと死んでるからIFの妄想なのよねえ」

「その点、余は全ての時空で生きておるから何も問題ないな!」

「自身の生死が分からなくなるほど世界線があるのもやばいな、というメタ会話も程々にして先に進むが」

「確かに。少なくともトゥリアやテセラ、トリサにあれを聞かせたかもしれない罪はでかいな」

「聞かれた私の身にもなってくれません!? そうさせられたんですよ!? 被害者に優しくなさすぎませんか!?」

「余の子供カウントは?」

「君は一切動じていない上すでに知識豊富だからノーカン」

「なんならそこのエヌの方が絶対照れてただろ」

(静かに首を縦に振る)

「たくさん耳を塞いでやったぞ!」

「…………」

「エヌの罪状が増えたな」

「あれぇ!?!?」

「もうエヌでよくないか?」

「いいですよ」

「よくない!!」

「大体やるなら防音対策をしっかりしてから行ってよ!! こっちだって聞きたくて聞いたわけじゃないんだから!!」

「それどころじゃなかったって言ってますでしょう!? 部屋から出るわけにもいきませんでしたし、音を遮蔽する魔術をありませんでしたもの!!」

「ねぇエヌ。ドキドキした?」

「えっ」

「ティカの声で、ドキドキしちゃったの?」

「それは……」

「…………」

人狼の加虐的欲求が刺激されて、余の命令で押さえつけることになったぞ」

「オクエット!! 言わないで!!」

「興奮しちゃったのね~」

「何で私の知らないところでそんなことになってるんですかこの変態!!」

「だから聞こえてきたんだから仕方ないでしょ!!」

「あれで興奮できるのって凄いな」

「というと?」

「いや……だって、オークの断末魔の方がまだ可愛く聞こえるくらいの腹から内臓を出してぶちまけるのかと思うような声出てたし」

「色っぽいというか……地面から引っこ抜かれたエウレカだっただろ」

「殺しますよ? なんなら実際聞かせてやりましょうか? あぁん?」

「謹んでお断りします」

「……やっぱりエヌの方が罪はふか」

異議あり! 異議あり!」

「ティカの罪状はもう一つある! 目隠しと耳栓してテラートに連れられて宿の中歩いてた!」

「 」

「 」

「 」

「 」

「エヌ……君……」

「目隠しと耳栓してテラートに手を引かれるティカをそんな風に見ていたのか……?」

「えっ? いやっ、ちが」

「極力外部の情報を遮断して自分の心を律して生活できるように、だったらしいが」

「お前、そういう目で見ていたのか? あれ」

「やっ、でも、目隠しと耳栓ってそういうあれそれに見えない!?」

「その考え方がなかったから普通に歩いていたのだけれども……」

「トゥリアやテセラも、純粋に心配しておったからなあ」

「まさか」

「オクエットに、やってもらいたいと……?」

「…………」

「すいません僕の方が罪深かったです……」

「否定してくれよ!! 何で自ら罪を増やすんだよ!!」

「エヌも獣性を宿した従者だから、主人に対して躾されたいって思っちゃうのねえ」

「絵面がいよいよヤバいから!! やめろ抱いても口にするな!!」

「何で僕はこんなにやばい奴らの性的事情を聞かされなきゃならないんだよ~~~!!」

 

 

 

 

「ぜぇ……ぜぇ……もういい纏めるぞ。もういい終わらせる。さっさと終わらせる」

「話を聞いてよりヤバい方がどっちかは最早明白!! この裁判はエヌの方が有罪ということで判決を下す!」

「無理やりまとめたな」

「煩い僕はこんなイカれた2周年記念をさっさと終わらせたいんだ」

「うっ……うぅ……」

「もうお嫁にいけない……こんな……こんな僕じゃ……」

「その前にオクエットの従者をやめた方がいいと思うぞ」

というか嫁に行くな。ナチュラルすぎてスルーしそうになっただろ」

「胸を張れ、エヌよ」

「こうして辛い現実と向き合い、汝は今日も余と共に歩んでおる。汝のその健気で余に忠誠を尽くす姿勢に偽りなどない」

「余には汝しかおらぬのだ。故に、これからも余に尽くすように。よいな!」

「オクエット……」

「オクエット……!!」

「いい話っぽいけど別にいい話じゃねぇーから!!」

「私も……」

「どんな目に遭ったとしても、どれだけ悲惨な運命が待ち受けていたとしても、これからもテラート様にお仕えいたします!」

「えぇ! 勿論よティカ、これからも私のためによろしくね」

「なんか主従同士でいい感じになってるけど何一つとしていい話はしていなかったからな!!」

 

 

 

「こうして一つの罪が裁かれた。罪の次に待ち受けるは許しだ」

「俺達は罪を抱え、そうして許しを得て、また歩み行く」

「これからも、俺達アルカーナムをよろしく頼むぞ」

 

 

 

「なんか綺麗に締まったけどもうこんな頭の悪い裁判ごっこはこりごりだ~~~!!」