海の欠片

わんころがCWのリプレイ置いたり設定置いたりするところです。

リプレイ_11話『勇者と魔王と聖剣と』(3/3)

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「ジェミー!戻ったよ~~!!」

 

遺跡を後にし、ジェミーが待つ地上の店頭へと戻ってくる。しかし、そこには誰もおらずしぃんと静まり返っていた。
一体ジェミーはどこへ?その疑問はすぐに解決されることとなった。

 

「うはははははははは!!待ちわびたぞ、勇者ヴィクター!」

 

突然現れた魔王。その腕の中に金髪蒼目の女性、ジェミーが悲痛な表情でこちらを見つめている。
どうやら少しゆっくりしすぎたらしい。カモメの翼が居ない間に人質に取られてしまったのだ。

 

「あ、あなたっ……!」
「じぇ、ジェミー!」

 

振りほどけず、捕まったままとなっている。依頼人は思わず駆け出しそうになるが、それを冒険者が制する。
一先ずは、話を聞くべきだ。魔王の行動に反感を覚えながらも、アルザスはじっと魔王を見つめた。

 

「さて、その様子だと無事聖剣を手に入れてきたようだな。」
「お前……一体何が目的だ?」
「うははははははは、目的など決まっているだろう?
 ヴィクターよ、この女を殺されたくなければ聖剣を……」

 

やはり、聖剣が目当てか。
聖剣を抑えるためであれば、手段などどうでもよ

 

「その手に、我に戦いを挑んでくるが良い!」

 

あれーーーなんか思ってたのと違うぞーーー?
あまりにもちょっと予想外の言葉だったので、もれなく全員何言ってんだこいつって顔になった。なっちゃった。

 

「聞こえなかったのか?聖剣を使って我と戦えと言っておるのだ!」
「え、あの、タンマ。聖剣をこっちに渡せ、じゃなくてか?」

 

アルザスが思わず手を挙げ、小学校でよく見るようなせんせー質問でーすっていうあの図を取る。すると先生は質問ではありません、と言わんばかりの形相で魔王は怒った。

 

「何故我がそのような行為を取らねばならぬのだ!魔王にとって勇者は永遠の好敵手!共に全力を出し競い合ってこその関係!
 伝説の武具に身を包んだ勇者をこの手で倒してこそ、魔王冥利に尽きるというもの!勇者を罠にはめてその力を殺ぎ、勝ったとしても嬉しくともなんともないわ!」
「分かるぜ、その気持ち。卑怯な手ぇ使って相手を痛めつけて、弱った相手と戦うより……やっぱ、全力の相手と生死をかけた接戦ってのを楽しみてぇもんな!わかる、わかるぜあたい!!」
「えー、私はいかに相手を嬲って痛めつけてじわじわと追いつめて、それでどれだけお花で染め上げるかが楽しいから相いれないわねぇ。いかに残酷に殺せるか、じゃない?」
「お前ら、お前ら共感しなくていいし魔王以上に物騒なことを言わなくてもいいから。」

 

わけがわからないわ、とラドワの一言。わけがわからないのはお前の頭だし、なんなら人として最低としか言えない言動をしているのだがこの女には関係ない。
流石のこの言葉には、魔王もおこだ。軽いお説教だ。

 

「えぇいそこの女よ、よいか!魔王というものはフルパワーの勇者を倒してこそ魔王としての名声が上がるのだ!勇者が手ごわい魔物を倒すことにより力をつけ名を上げるのと同じ!魔王も、己を倒そうと画策する勇者が強ければ強いほどその名声が上がるのだ!」
「そ、そうなんですか……?」
「現に、ほとんどの魔王は勇者が己の居城に来れるほどの力をつけるまで、勇者を倒そうとしないではないか!中にはまれに、勇者が弱いうちに直々に出向いて倒そうとする不届き者もいるが、それでは勇者を倒せても卑怯な行為をしたということで、魔王としての名声はガタ落ちだ!
 やがて世界を征服すべき者に必要なのは力だけではないのだ!」
「あ、それは分かるな、僕。上に立つのに力だけだとただの暴君になっちゃうもんね。やっぱりカリスマや頭脳、それから人望に自分がこれだけやれるんだって名声がないと。
 まあ、でも反対するやつは皆無理やりにでも従えさせちゃえばいいんだけどね!
「てめぇって時々すんげぇ怖ぇこと言うよな……」

 

にこやかに、ダブルピースでこの発言である。カモメの翼の一部の人間は、もしかしたら魔王よりも魔王に適正があるのではないだろうか。
そんなことを、アルザスはトオイメをしながら考えた。

 

「……というわけでヴィクターよ!我と戦え!
 結界を破られても貴様ごときに負ける我ではないぞ!」
「……なぁ。戦う、あれ?なんかここで戦ったら魔王対魔王 ~真の悪の頂点は一体誰だ!~ って大乱闘になって、勝ちでもしたら俺たちが魔王の座に立っちゃったりしない?」
「勿論戦うわよ。というか生きて帰さないわよ。私を侮辱した以上魔法の矢を10本はぶち込んでやるんだから。」
「上に立つってことは結局心という力なんだよね。それを僕たちは示さなきゃ。」
「あたいその辺はどーでもいーけど、強ぇやつと一戦交えんのはどんな相手だって大歓迎だぜ!」

 

あぁ、対生物兵器と時々腹黒なショタが手を組んでしまった。
なんか本当にこのまま戦ってしまったらどっちが悪なのか分からない。とはいえ、戦わなければジェミーを助けられないし、店に平穏が訪れないのも事実。
そう考えると、自分たちが正しいことをやっているような気がしてきた。うん、そうだ、別に3人がトンチンカンなことを言い出しているだけで、別に自分たちのやっていることは悪ではないんだ。

 

「よし、覚悟は決まった。俺はこの剣を、ヴィクターが守りたいものを守るために振るおう。そして、己の正義を貫こう。
 ―― 魔王、かかってこい、俺たちが相手だ!」

 

いつもの剣ではなく、スライプナーを手にしてアルザスは吠えた。アスティやロゼも、それを合図に戦闘態勢に入る。

 

「いくぞ、カモメの翼!」

 

剣を掲げる。いつものやり方で水を走らせ、魔王へと斬りかかる。
呼応するかのように水は輝き、ばきり、音を立てて何かが割れる音が響いた。目には見えないが、これが結界というものなのだろう。

 

「な……何故貴様が聖剣を持っている!」
「俺が選ばれたからだ。俺が……聖剣の勇者だ!」
「まあ実際のところアルザス君以外誰も剣が使えなかったからなんだけど。」
「そこ台無しにする一言を言わない!」

 

そんなバカなっ、と魔王は動揺する。攻撃が通るようになれば、もうこちらのものだ。
しかし、魔王も全力で応戦をしてくる。はじめに出会ったときと同じ、魔王の作る空間に囚われれば再び身体が重くなる。

 

「くっ……身体が、重たい……!」
「気を抜くな、あくまで俺たちは対抗手段を手にしただけだ!あんな相手だが、油断するとやられるぞ!」

 

この空間で、最も自由を奪われるのはロゼだった。身軽さを売りにしているだけあって、それを問答無用でつぶしにかかるこの空間は弱点を突かれているといっても過言ではない。
後ろから弓で魔王を射抜こうとするものの、動けない彼女は的同然だった。魔王から魔法の矢にも似た術をまともにくらい、意識を奪われそうになる。

 

「ロゼ!」
「あたしの……ことはいいから……!それよりっ……!……長期戦は不利よ、さっさと……片づけた方がいい!」

 

魔法一つで簡単に意識を奪われる。
アスティやカペラも傷を癒すために術を紡ぐが、間に合わない。それだけ、魔王の魔法は強力だった。

 

「アスティ、気をつけろ、魔法がそっちに――」
「ふん、遅いわ!」

 

アルザスの声を振り切るかのように、魔王はアスティに向かって術を放つ。
黒い一矢はアスティを貫き、ロゼと同じく重傷を負わせた……かと、思いきや。

 

「……だ、大丈夫です、平気、とは言えませんがやれます!」
「なん……じゃと……!?なぜ貴様、なぜ、そこまでピンピンしておる!?」

 

今放った一撃は、意識こそ奪わないが確実に大怪我を与えるもの。ロゼが食らった一撃と、同じもののはずだが……負傷こそしたものの、そこまでの傷ではないのだ。

 

「……なるほど、よくは分かりませんが……私はどうやら、あなたの攻撃に対して多少耐性があるようですね。―― 皆さん。」

 

盾に、なりうる力を持つ。
されど、アスティは前には出なかった。後ろに残り、されど力強く、言葉をつなぐ。

 

「少々の守りは捨てて構いません!私が最後まで立って、必ず繋ぎ止めますから!
 癒しきります。その傷を、その怪我を。私が、全部癒してみせます!」

 

さあぁ、と小雨が降る。それは治癒効果を持った冷たくも暖かな雨だった。
身を冷やすことなく、同時に身体にすぐになじみ、濡れることによる動きの阻害もない。治癒効果のある水を、広範囲に広げたもの。それが、この術だった。

 

「えぇ、ばっちり癒してちょうだいね。まだこいつには3本しか魔法の矢をぶち込んでないんだから!」
「あたいも……まだまだ、暴れたんねぇからよ!」

 

ひるむことなく、怒涛の攻撃を浴びせる。斧で薙ぎ払い、魔法の矢は的確に魔王を貫いていく。
魔王の魔法で意識を奪われようが、それをすぐさまアスティとカペラが癒す。
激しい攻防が続く。その中、アルザスは剣を携えて……水を、剣にまとわせる。

 

「……俺は、俺たちは。前に進む。こんなところで、負けるわけにはいかないんだ。」
「――――、」

 

呼応する。脈打つ。
聖剣の光を受け、淡く青白く輝く。
守人の感情に答えるように。ただ静かに流れ、それは。

 

「―― 青く、蒼く、輝け、聖なる光よ!邪なる者を払い、輝く未来の禊となれ!!」

 

跳ねる。蒼白く輝く水の大蛇を剣に携え、従える。
魔王に放った、聖剣の勇者の一撃は。魔王の胸元を切り裂き、闇を切り払うように一刀両断した。

 

「ば、バカ、な……!
 くっ……まさか聖剣が、クラノトの子孫以外にも使えたとは……」
「―― 早とちりしたおぬしの負けじゃ。」

 

がくり、崩れ落ちる。アルザスが剣を降ろすと、ばしゃり、水蛇は形を失い、水へと還った。

 

「……アルザス君、」

 

ラドワが何かに気が付いたらしい。アルザスに声をかけようとして。

 

「くっ……くくくくくははははははははははは!!」

 

魔王の笑い声が、響いた。

 

「ふふふ……しかし我はあのお方の手駒の一つにすぎぬ……我は再び蘇る……人の心に闇がある限り……やがて第二、第三の我がお前たちの前に現れるであろう……」
「話が微妙に繋がってないんだけど。」

 

ロゼちゃんの容赦ないツッコミ。
どうしてカモメの翼というチームは最初から最後までシリアスたっぷりというわけにはいかないのか。どうして緊張感がどこかで失われてしまうのか。これが分からない。

 

「と、とにかく!我を倒したからといって安心はできぬぞ!
 今回は我の負けだ!だがいつの日にか必ずや我は蘇り、お前たちに逆襲するであろう!勇者アルザスよ、首を洗って待っているがよい!」

 

どぉおおおおおん!
その言葉を最後に魔王は爆発した。爆発オチなんてサイテー!と言いたいところだが、下手に生き残られて後処理をしなければいけないよりかはマシに思えた。店に被害が出ない規模の爆発でよかった。
ふぅ、と、一息つく。それから全員の無事を確認して、苦笑を漏らした。
勝った。なんともふざけた相手であったが、確かに凶悪な相手だった。そう考えると、思わず苦笑いになるのだった。

 

「あれだけ痛めつけてやったからの。当分は復活せんじゃろう。」
「すぐに復活するのはゲイルだけでいいな。いつぞやのトロールのあれみたいに。」
「ありゃあ、あたいじゃなかったら死んでてもおかしくなかったろ。」

 

むしろ生きてる方が凄いし次の日にはもう動き回ってるお前が気持ち悪いからな?と、全員の白い目。自覚があるのかないのか、あっはっはと大きな笑い声を上げた。
依頼人は、戦闘の最中ジェミーを助けることに専念していた。戦っている間に彼女を安全なところへ避難させ、冒険者の邪魔にならないよう見守っていたのだ。

 

「ジェミー、怪我はないかい?」
「え、えぇ……ありがとう、あなた。」
「いや、お礼は僕じゃなくって冒険者さんたちに言いなよ。僕は……独りじゃ、何もできなかったんだから。」
「そんなことはないわ……あの激闘の最中、私を助け出してくれたじゃない。」
「ジェミー……」
「あのー。惚気合ってるところ悪いんだけど、あたしたちそろそろ帰っていいかしら。頭おかしい相手だったけど、割としんどかったっていうか、アスティに治してもらったとはいえ、結構ボロボロなんだけども。」

 

ロゼの申し出に、はっと気が付く依頼人。急いで店のカウンターから銀貨の入った袋を取ってきた。

 

「本当にありがとうございました。おかげで当店は救われました。」
「俺はお前の想いを代弁しただけだ。よかった、お前にとって大切なものが失われなくて。これからも、大切にしていくんだぞ。」
アルザス君。重たい。」
「おもっ……!?お、おま、しんどいんだぞ、つらいんだぞ、守りたいものを守れなかったときの絶望感って言ったらなぁ!」
「はいはい。それじゃ、報酬をもらっていくわね。」

 

実際守ることに強い執着を見せるアルザスの発言は軽率に重たくなる。クソ重感情がすぐ言葉に困ってしまうのだから困りものだ。
報酬を受け取ったラドワはきっちり確認し、そしておまたせ。いつもの、恒例の。

 

「ところで。魔王を倒して、遺跡の探索の協力もしたのに報酬はこれだけなのかしら?」
「で、出たーーーラドラドの報酬交渉!人間の良心や相手への思いやりなんかを一切を排除した、冷酷残酷鬼悪魔のむちゃくちゃな依頼料の搾取が今ここに現れた!」
「いや実際足りないでしょう?常識に考えてちょうだいよ、魔王を倒して遺跡も探索したのに500spよ?」

 

確かにそれはそうなのだが、お店の経営的にそれは難しいでしょうに。
依頼人も、本当はもっとお出ししたいんだけど……と、大変困った様子だった。それを見かねたアスティが、依頼人とラドワの2人に向けて提案する。

 

「確かに500spは少ないでしょう。しかし、遺跡で手に入れたものは私たちが持っていくことになっています。報酬としては十分かと。」
「えっ、聖剣持っていっちゃっていいのか?」
「えぇ、アルザスさんがもらっていいと思いますよ。僕が持っていても、せいぜい店に飾るくらいしか用途がありませんし。それに、アルザスさんが『聖剣の勇者』でしょう?」

 

いいんだ、と思わず困惑した表情。
とはいえ、アルザスの剣技は物理的に水をぶつける魔法剣のため、対アンデッドたる手段が何もない。なので、その好意を素直に受け取ることにした。ラドワも報酬にはアスティの提案で納得した様子だ。
最初からお持ち帰りする気満々だっただろって?せやな。

 

「それじゃあ、そろそろ海鳴亭に帰ろう。」
「はい、お気をつけて~」

 

一礼し、カモメの翼は扉をくぐる。
こうして近場の冒険は、思わぬ冒険となってカモメを惑わせたが、彼らは今回も意気揚々と巣へと帰ってゆくのだった。
冒険者を見送り、ヴィクターとジェミーは互いに見つめ合う。

 

「あなた……」
「ジェミー……ごめんね、心配かけさせて。」
「いいのよ、こうして二人とも無事だったんだもの……」
「ジェミー……」
「愛してるわ、ヴィクター……」
「よし、これでいいわ。」
「ジェミってうおあぁあぁぁぁぁぁあああ!!??

 

ヴィクターとジェミーが互いに身体に腕を回したところで、なんかまだ居たラドワが立ち上がる。さっき帰ったんじゃないの?なんで?なんでまだここにいるの?と、依頼人は羞恥心と驚きで混乱状態だ。
互いにいちゃらぶしていたことを全くこれといって微塵にも気にしていなかったので、何でこんなに叫んでるんだろうときょとんとした表情で、ラドワは答えた。

 

「あぁ、ごめんなさいね、ちょっと気になったことがあったから残ってたのよ。でも用事は済んだから、私も海鳴亭に帰るわ。安心して、あなたの不安を煽るようなものじゃないから。」
「あっ、はい。ど、どうぞお帰りください……」
「えぇ。それじゃ、どうぞお預けさせちゃった分、二人で(規制音)してちょうだいね?」
「ほあああぁあああああああああぁぁぁぁぁああああ!?!?」

 

悪気があるのかないのか。絶対あるな、この女だもん悪気しかないな。
今度こそ店を後にする。あんまりにもあんまりなことを言われたものだから、しばらく依頼人の悲鳴が近所迷惑となっていたそうな。勿論、誰もそんなこと知ったことではない。

 

  ・
  ・

 

「親父、ただいま。」
「お、お帰り。無事依頼は果たしてきたか?」
「あぁ、それはもちろ――」

 

ん、と言い切る前に地響きが起きる。
何事だ!?と狼狽える亭主にその娘、それから海鳴亭に居る客人たち。
まさか、と。カモメの翼だけは、すぐに察する。できれば察したくなかったけど、察してしまった。

 

「うはははははははははは!!」

 

突然隣の勇者様!マオチュッチュ!マオチュッチュ!
明らかに怪しげな黒ローブ集団。そう、先ほど戦った魔王が手下を連れて押しかけてきたのだった。

 

「うはははははは、油断したようだな勇者アルザスよ!
 何も、魔王は倒されてすぐに復活してはいけないという決まりはどこにもないものでな!」
「…………。……だそうだが、ラドワ、ゲイル。正直俺はさっさと寝たい。疲れた、ベッドインしたい。夢の中へと旅立ちたい。」
「残念だけど、アルザス君がいないと結界が破れないからあなたはこの戦闘には強制参加よ。腹をくくりなさい。」
「そうだぜ、アルザス。こりゃあ……魔王とあたい達、どっちがつえーかの勝負、第二ラウンドだ!」
「くそぁ!!もう過激派対人間平気で好きにやってくれよぉおおおおおぉぉ!!」

 

その後、カモメの翼には不定期に魔王に襲撃を受ける冒険者として変に知名度が上がったそうな。
ただ、ラドワとゲイルだけは殺してもいい生き物、全力で殴り合える相手として、この襲撃は大変呪いの欲求不満を満たすのに適していたとかなんだとか。
ただし、ゲイルは満たされるがラドワはやはり殺して恐怖に陥れてなんぼなので、やはりどこかでこっそりと飢えを満たすために、殺人欲求のまま宿を出るのであった。まあ、何となくは被害者の数は減ったんじゃないかな?あくまでもなんとなくは。やったね!

 

 


☆あとがき
とある人のリプレイを見て、カモメの翼はやらないんですか?って声が上がったのでやりました。その方のリプレイ、めっちゃ真面目なんですよ。カモメを見るでしょう?なんか突然ゴキつぶした斧を近づけたり触手プレイの話題出したり、え、やだ、この冒険者自由すぎ……引く……
あとリドルの部分なんですが、個人的に「さらっと解いちゃうと面白みがないよね」という理論の元描写するので、冒険者同士で軽い相談や悩む描写は入れたくなります。入れました。因みに私は姉2人が「このシナリオのリドル分かった?最初swordかと思ったらちゃうかったー」、って話を聞いてたせいでとんだネタバレ状態でプレイしたんですよね。このシナリオをこんな形でネタバレされたのはきっと後にも先にも私だけでしょう。いや絶対私だったら分からなかったんですけどねこれ!!
しかし、今回のシナリオは終始グダグダ進んでいるので、テンポを求める人にとってはストレスが溜まるやつですね。そんなに読んでて溜まらないといいなぁ。

 

☆その他
所持金
2800sp→4050sp(触手の鎧は売却)

スキル
疾風の光剣→アルザス

 

☆出展

ほしみ様作 『勇者と魔王と聖剣と』より